Those who met those lost(失ったもの、出会ったもの)

**どうして良いか


お父さんから貴晃さんは、
同じ大学の教授だと教えられた。

若いのに、優秀な人なんだ。
それにしても、大きな人
でも、物腰も柔らかで静かだ。

信吾おじ様や陵おば様と
全然ちがう。

私は、久しぶりのおば様達との
会話が楽しくてしょうがなかった。

帰る時間になると

陵ちゃんが、
「杏、今度買い物に行こうね。
いいでしょ?尚子。」
「はい、はい。
杏が、いいなら、どうぞ。」
と、お母さん。
「行くっ、行く。」
と、私が答えると
陵ちゃんは、
「また、連絡するね」
と、言って帰った。

おじ様達が、帰ると
姉が、
「お父さん。
私、貴晃さんに一目惚れ。
お膳立てして。」
と、言った。
「信吾に聞いて見るよ。
貴晃君の気持ちもあるからな。
まさか、干菜がな?
杏は、どうなんだ?」
と、父。
「あら、お父さん
杏には、素敵な彼氏が
いるから駄目よ。」
と、姉。
「えっ、本当か?杏。」
「う‥‥まあね。」
「そうか、杏が。」
と、言いながら、お父さんは
お風呂に行ってしまい。
姉は、部屋に行った。

尚子は、杏の態度が気になり
「川崎さんと、何かあったの?」
と、訊ねた。
杏は、母に先日の会社の事と
優愛の話しを聞いてもらった。

母は、
「そう、そんなことが。
でも、いつまでも
逃げていても、しかたないわよ。」
と、言われて
「わかっているけど
どうしたら、いいのか
わからないの。」
と、話した。
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