イマカレモトカレ 永遠の愛は?
史上最悪な振られ方


プロポーズは突然だった・・・。


二十歳の2月
誕生日でもない
記念日でもない
何もない普通の日
たまたま泊まりに行ってた日。


「乃愛・・・お前を
世界一のしあわせ者にしてやるから」


「何?変な物食べた?」


「はぁ?食ってねーし!
ってか昨日泊まりに来て
飯作ったのは乃愛だろ?
変な物食わせたのか?」


「いいえ!」


「そんなことより
返事しろや!」


「はぁ?」


「しあわせ者にしてやる!って言うのに
その返事だよ」


「あ・・・ありがと」


「何だよ!その棒読みみたいな言いぐさ」


「やっぱり変!」


「変じゃないよ!」


「いやいや!絶対おかしい
壊れてるし」


「まぁ~壊れるだろうよ
心臓バクバクなのにさ
一応プロポーズしてんだけど?」


「えっ!!!!!プロポーズ???」


「乃愛・・・結婚しようや」


そう・・・彼 貴弘からの
突然のプロポーズだった。


高校時代から付き合ってる同い年の貴弘
立派な社会人。


あたしは専門学生
来年の春卒業予定。


あたしの卒業を待っての結婚の約束。


貴弘は高校時代かなりの『ワル』だったが
あたしを本気で愛してくれていた。


なのに・・・。






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