イマカレモトカレ 永遠の愛は?


別れも突然だった・・・。


プロポーズから
たったの4ヶ月。


二十歳6月
雨の降りしきる梅雨の真っ只中
その日は大雨警報が発令されてる
そんな気候の時だった。


「乃愛・・・別れてくれ」


「えっ?」


「乃愛より好きな女が出来た!」


「はぁ?冗談は要らないから!」


「冗談じゃないよ」


「誰よ!相手は」


「中学時代の元カノ
先々月同窓会に行っただろ?
その時に再会してさ」


「再会して何?」


「やった」


「やった?」


「全部言わすのか?
そいつを抱いたんだよ!」


「はぁ?浮気したの?」


「始めは浮気のつもりだったけど」


「一回の浮気なら許すよ?」


ホントは許せないけど
でも別れるより ましだから
そう言った。


「いや・・・一回じゃない
やったら乃愛より良くてさ」


「・・・」


「それでさ そいつに子供が出来たから
そいつと結婚する!」


「意味わかんない」


「わからないことないだろ?
ちゃんと説明したじゃないか!
だからここの鍵返して
乃愛の荷物も全て撤去して!
あいつに悪いから・・・」


「嘘でしょ?
あたし達婚約してるのよ!
絶対嘘だ!!!」


嘘だ 嘘だとそれしか言わないあたしに


「もー!分からせてやるよ!」


と どこかに電話を掛けた。






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