イマカレモトカレ 永遠の愛は?
恐怖


数日後のこと
たまには実家に帰ってこいと
親に言われ久々に実家に帰ることとなった。


帰って言われるのは
和典さんとのこと。


「いつ結婚するの?」


「結婚なんてそんな話してないよ」


あ・・・話は出たか
出来てたら結婚すればいい・・・みたいな。


「なんで?それのために会って
付き合ってんでしょ?
私は早く孫の顔が見たいのよ」


「はぁ?そこ?
ウエディングドレス姿が見たいとか
そこじゃないの?」


「あ!それもあるけど・・・!」


結婚ね・・・。


このまま和典さんと結婚するの?
それってどうなんだろ?


「ってかさ!あたし和典さんちに
1回しか行ってないんだよ?」


「そーなの?」


「そう・・・お兄さん夫婦が
海外の仕事から一時帰宅してて
和典さんちに居候してるからって」


「うん?お兄さん?
和典さんは弟がいるんじゃなかったっけ?
和典さんは長男さんだと聞いたと思うんだけど」


「母さんの聞き間違いでしょ!
和典さん本人がお兄さん夫婦って言うんだから
間違いないでしょ」


「そーよね!
お兄さんが居るなら尚更
乃愛はいいじゃない
家を継がなくて済むわけだし」


「あ~確かにぃ
そーよね お兄さん夫婦がいるからね」


そうか・・・跡継ぎじゃないから
気が楽だ。



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