森野 紗希(21)

一ノ瀬 湊(29)




アパートの契約が切れ、仕方なく実家に戻ろうとしていた紗希に手を差し伸べた湊は、「イチノセ株式会社」の御曹司だった。

にわかに信じられないでいるなか、話はどんどんと進められていき、同居することになったはいいけれど。


「俺と恋愛してくれない?」

本気なのか、甘くせまってくる湊と。


「そうやって気遣うふりして若社長の懐に入り込んだんですか?」

紗希を追いだそうと牙をむく、付き人、藤。



「仕事だけじゃなくて主人の交友関係まで見張ってないといけないなんて、付き人のお仕事も大変ですね。
部屋が見つかり次第出ていくつもりでいますが、それまでどうぞ無駄に目を光らせててください」

いつまでも、お世話になるつもりはなかった。
次の部屋が見つかるまでって……そういうつもりだったのに。


「ごめん。紗希ちゃん。もう二度としないから、出て行かないで」

なんで、私なんかにそんなに必死になるの。



湊さんのせいで、恋を知ってしまった。




※2016年9月10日発売の書き下ろし作品のため、一章までの試し読みとなります。※

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ワケあってホテルで仮住まいの紗希は、偶然出会った超イケメンの湊と一夜を共にしてしまう。翌朝、紗希の事情を知った湊から「俺にさらわれてくれない?うちにおいでよ」とまさかの同居要請!?しかも彼は超一流ホテル会社の御曹司で、副社長だった!戸惑う紗希だったけど、「キミに拒否権はないから」と甘く強引に迫られ…。恋に不器用な紗希と、過保護な湊の“溺愛”同居生活がスタート!?
この作品のキーワード
御曹司  溺愛  同居  初恋