旧家・菊ノ宮家


そこには


壊れ物を扱うかのように大切に

大切に育てられた

人形のような見目麗しき

一人の少女がいた。



* * * *


-感情の欠落した無垢な少女-
菊ノ宮雛李(キクノミヤ ヒナリ)

「貴方に私の何が分かるというのです」

×

-雛李に献身的な優しい少年-
桜木真也(サクラギ シンヤ)

「俺がお前を連れ出すよ」


* * *



つまらぬもので埋め尽くされた世界。

息の詰まる箱庭という名の囲いの中。


ずっとずっと


何も出来ずにいたけれど

とある出会いで、

歯車は静かに狂い出す。



突然にも現れたのは


透き通るような金髪と

それは綺麗な瞳を持つ


心優しい 一人の少年でした。



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完結作品の改訂版となります。
全体の大幅な変更はありませんが、
多忙のため更新が遅れがちです。

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令嬢  お人形  家族  恐怖  初恋  幼なじみ  一途