リナリア
なんだかんだで慣れてきた…なんて、言うわけない!

慣れない!

ずっとドキドキしてるよ。

最初は妹みたいに可愛がってくれてるのかと思ってたけど、告白されて違うことに気がついて…これが通常運転なんだと理解できた今も、慣れないのよ。

『來って、今までの彼女にもこんな感じだったの?』

少し前から思ってたこと。

「こんなって…?」

絶対わかってて聞いてるよ。

なんかからかわれてる?

悔しい。

よしっ!

『こんな風にスキンシップが多いってことだよ。』

そう言って、両手で來の頬を包んで、じっと見つめてみる。

必然的に目線は上目遣いになってしまって、ちょっとキャラじゃないから恥ずかしい。

あっ、來が固まった。

顔赤い。

成功?

「りーヤバい。キスしていい?」

いやいやいやいや。

ここ、カフェですから!

日本じゃなくても、私半分日本人だから、恥ずかしいから!

『ダメだよ。人たくさんいるもん!』

「いなかったらいい?」
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