みんなみたいに上手に生きられない君へ
「真面目な話、いつ付き合うの?」



二人が出ていったとたん、圭佑くんは歌う歌を探しながら、そんなことを言い出した。



「だから、何でそうなるの?
珠希ちゃんだけじゃなくて、圭佑くんまで」



珠希ちゃんならまだ分かるけど、圭佑くんまでこのノリは、本当に勘弁してほしい。

全然付き合ってるわけでもないのに......。



「お互い好きなんじゃないの?
和也は、何とも思ってない子なら、冗談でもあんなこと言ったりしないよ」

「......え」

「たぶんだけど」

「たぶんって......」

「じゃあ、絶対」

「......」



じゃあ、ってそんないい加減な。

圭佑くんって、意外と、けっこうテキトーだったりする?





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