サンタクロースは君だった
5.18*ないもの君だけ
ねぇ、ひかりちゃん。君にはずっと欲しかったものってあるのかな。
僕がずっとずっと欲しかったもの。それはきっと、物質的なモノではなくて。
安心できる場所、自分を好きだと言ってくれる人、優しい時間。

叶わないと子供心ながらに知っていたからこそ、恋い焦がれるだけで口にはしなかったものたち。

それを一つ一つ、まるでなんでもないことみたいにすくい上げてくれる君を、好きにならない方が無理だった。

僕にないもの、それは君だけ。


5.18
ないもの君だけ


「本当は嫌だけど、でも少しの間だけ『サヨナラ』だね、ひかりちゃん。」


少しだけ、昔話をしてもいいかな。
僕がどうしてひかりちゃんを好きなのか。
僕とひかりちゃんの昔話を、今してみたい。
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