混沌の彼方
宝石
僕の目の前に広がる海は

みるみるうちに

オレンジに染まっていった。


僕の頬はとっくに乾き

思い出も出尽くした。


空っぽになった頭で

僕が思ったのは

一緒に仕事をした人間たちのことだった。

僕を殺そうとした事実は変わらないが

僕にとって

大切でかけがえのない人間たちだ。


彼らは今何をしているだろう。

僕がいなくなってどんな思いでいるだろう。



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