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「椎葉と中島、どっちがいい?」



正門を抜けたところで、手を放した本多くんがそんなことを聞いてきた。


手を引かれるままに歩いてたあたしの頭はどこかぼんやりしてて、さっき自分の身に起こったことに対して、あまり実感が持てずにいる。


今こうして本多くんと話していることすら不思議な感覚で、なんだか夢を見ているよう。




「しいばと、なかしま……?」



聞き返すと、本多くんはスマホを操作し始めた。



「相沢さんを家まで送らせるから」

「え? えっと……」



“ しいば ” というのはたぶん、本多くんとよく一緒に行動してる、同じクラスの椎葉三成(しいば みつなり)くんのこと。