甘いあまいイチゴの香り
4

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あれから3年が経ち、社会人4年目になっても私たちの距離は何も変わらない。


幼馴染みのお兄ちゃんと妹のまま。


冬馬くんは東京に出てきて、一馬くんのマンションに二人で住んでいるけど、私の休みの時は必ずうちに泊まっていく。


今日みたいに冬馬くんが休みの日は私が夕飯を食べに行く。
一人で食べるより、みんなで食べた方が楽しいからと一馬くんが言ってくれてみんなが揃う日は三人で食べるようになった。


たまに菫ちゃんの休みが重なれば菫ちゃんも来てくれるけど、忙しい菫ちゃんとは中々会えない。




はぁー、疲れた
冬馬くんに電話しなきゃ。

何か買って帰るものあるかな……


プルルルル


プルルル……


『もしもし、さくら?』


「冬馬くん、今から帰るけど何か買って帰るものある?」


『特にないよ。今どこ、会社?一馬は?』


「もうすぐ、家の近くのコンビニだよ。一馬くんは少し遅くなるって言ってた。」


『分かった。コンビニで待ってて。』


冬馬くんに言われた通りにコンビニまで来ると、ちょうど前から冬馬くんが少し走るように駆けてきた。


「さくら、おかえり。」

「ただいま。迎えに来てくれてありがとう。」

「夜は危ないからね。なるべく、一人で帰らないようにね?」

「フフっ、冬馬くんは心配性なんだからー。」

「こんなに可愛いさくら、何かあってからじゃ遅いからな。遅くなるときは一馬に言うか、俺に電話してこいよ?」


「ありがと。ね、今日のご飯なにする?」
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