取り戻したい・・愛
6 わかった過去

✫✫きちんと



調べてみて・・愕然
なぜ、あのとき
きちんと確認しなかったのか

頭も・・・無言で
資料を見ている。

史華さんは、亡くなられていた。

だが、娘の海愛さんは、
史華さんがなくなって
直ぐに史華さんの友人の陽子さんと
海外に出国していた。
海愛さんが、小学校に入るときに
帰国して、そのまま
陽子さんの両親がやっている
養護施設で海愛さんは暮らした。

当時、親父が亡くなり
頭は、組の統率から
東西南北の取りまとめに
大変な日々だった。

史華さんが、亡くなり
ショックを受けていたが
それに浸る暇はなかった。

それを、支えたのは
姐さんだった。

今も、相思相愛の夫婦ではないが
お互いを尊重はしているようだ。

「頭、私がきちんと
確認してなかったばかりに
申し訳ありません。
それに、今回の事でも
私は、頭を護りきれませんでした。
不徳のいたすところです。
頭の側近から・・・」
「蓮、そう思うなら
いまから、誠心誠意尽くせ。
良いな。」
「・・頭・・っ・・
いつでも、頭のためなら
命もおしいとは、思っていません。
誠心誠意、お仕えいたします。」
「ああ、頼むぞ。
ところで、明日 二人で
史華の友人に会いに行く。
騒ぐと迷惑かけるから
場所を考えてくれ。」

「わかりました。」
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