朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令
7・私たち、結婚します


「王女様、王女様! 起きてください!」


なによう、まだうっすら明るいくらいじゃない。もう少し寝させてよ……。


「王女様、そろそろ起きていただかないと結婚の儀に間に合いませんよ!」


え~、結婚の儀かあ。結婚の……結婚の儀!


「はいっ!」


やっと脳が覚醒した。飛び起きると、ルーシアがきりりとした顔でベッドの脇に立っている。今日もやる気満々な顔だ。

そうよ、今日はいよいよ結婚の儀当日。エドガーの花嫁になる日。

簡単な朝食を済ませ、聖堂の近くの控室で準備に取りかかる。コルセットを着け、パニエを履く。その上から儀式用の純白のドレスが被せられた。

シルクでできたドレスは胸の部分に銀色の糸で細かい刺繍が施されている。ハリのある膨らんだスカートの下にはシフォンのふわふわした生地が重なっている。腰の後ろには同じくシルクの大きなリボンが付いている。トレーンは長く、本番まで引きずらないように常に使用人の女の子が3人がかりで持ってくれている。

編み込まれた髪をまとめてアップにした頭にベールをかぶる。いつもよりくっきりした化粧をされた顔が隠れた。前の景色が白く霞んだように見える。


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