帝都の剣
「黙っていてどうしたね。その刀を置いてこっちに来たら命だけは助けるねん。」

「へぇー、命だけはってどういう意味か気になるな。」

「私、お金欲しいから帝都にいる変態さんに莫大な金額でアンタ売るよ。その後は死ぬより怖い目にあるかもだけどね」

バカな駅員は馬鹿面をしたまま語る。その面から出る言葉は女の子に聞かせると恐怖以外の何者でもないな。

「おい、馬鹿面したバカ。お前は大日本帝国の敵で女の敵だ。大人しくあたしに倒されろ。」

あたしはそう言って背負っていた太刀を手にする。すると、バカな駅員は鉄砲を撃ってきた。

「パーン」という音がした。・・・が、瞬時にあたしが鉄砲の弾を斬った。

「何ですと?鉄砲の銃弾を斬りやがったね!?」

「あたしをただの美少女と思うなよ。鉄砲の銃弾どころかガトリング砲の銃弾でも切り払えるぞ。」

太刀を馬鹿面駅員の方に向ける。するとバカは慌てて部下にいう。

「アンタら、さっさとあのクソ女撃ち殺すね!」

その言葉に紳士っぽいおじさんはどうすれば良いのか動揺する。

「ちょ、エドモンドさんっ!?捕らえて帝都の変態親父に売るんではないのですか?流石に美少女を自らの手で殺すのは嫌なんですが・・・。」

「アンタは馬鹿かねっ!あんな太刀捌き見せられたら捕らえる事出来ないね!近づくことも出来ないよ!だから、捕らえるの諦めて殺すね!撃ちまくればいつか当たるね!」

そんな話をしているのを聞いて、あたしは馬鹿だなぁと思った。

「おーい。エドモンドだっけ?ピストルの銃弾何発残っているか知らないけど、早く撃ってこいよ。」

あたしがそう言うと馬鹿面のエドモンドは「やべっ!」って感じの顔をする。

「し、しまった・・・!乗客殺すのに弾使いすぎて、弾がピンチだった・・・」

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