2週間の恋
別れ。
今日もメグミに会える!そう浮き足だつ足を抑えながら教室に入った。
あれ?隣の席が無い?
周りの奴等に聞いてみても、そもそもメグミの存在を知らない。
そんなはずがない!担任に聞く。
担任もそんな彼女のことは忘れている。

すぐさまメグミの電話へ。応答がない。
今までの俺はなんだったんだ?
動揺が隠せない。
そんな彼女とはしばらく音信不通のまま、頭に入らない授業を受けた。

そういえば、今日でメグミと会って2週間だなぁ。と深いため息。

午前中の授業が終わり、あてもなく裏山の桜の木の下でぼーっとしていた。

俺の初恋はあっけなく終了。



マサ!
聞き間違い?

マサ!マサ!
振り向くとメグミの声。メグミの姿がそこにあった。
嬉しくて仕方ない!
強く抱きしめ、今までの寂しさと不安で俺は泣いた。

抱きしめた感触だけしか残っていなかった。メグミはその場所にはいなかったのだ。

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