夜空の星は月とともに瞬く

第１４章 別れ。そして再会。

朝、退院した理帆は家に帰ると荷物をまとめ、ダンボールに入れ引越し業者の人に渡した。




それから学校に行った。




職員室に着いたのは、６時間目があと２０分で終わるというところ。




「大変だったな。辛かったと思う。気づいてやれなくてごめんな。」



担任の先生から、謝られた。



『大丈夫です！全部解決しましたし、私も体に異常はありません！』


「…体に異常が無くても、心にはあるかもしれないだろ？何かあったら相談しろよ？」


『で、も、、私、この学校には…』


「知ってる。でも、お前はずっと俺の教え子だから。」



普段は厳しそうな体育教師だが、今は、一人の父親のような表情で話す担任。



『ありがとうございます。私、頑張らます。』


「うん。それで、帰りのSHRでそれを発表するつもりだから、みんなへの一言、考えとけよ？」