御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
家政婦と恋愛レッスン?
「うーん」


セットしておいたスマホのアラームが鳴り起きると、体が軽い。
マットの寝心地がよすぎて、深く眠れたようだ。

高級マットの高級たる所以を目の当たりにした気分だった。


さて、今日は初出勤。
手早く身支度を整え、朝食を作ろうとキッチンに行くと、一木さんはもう起きていてパソコンを操っていた。


「おはようございます。また、徹夜したんですか?」

「いや、昨日はちゃんとベッドで寝たぞ。俺たちの仕事は朝が早い。市場が開く九時までにやることが山ほどある」


そうだったのか。
まだ六時だが、私は寝すぎてしまったようだ。


「何時に起きられているんですか?」

「大体五時だ。ニューヨークの市場が閉まる時間だ」


ニューヨークか……。
彼の仕事の規模の大きさにため息が出そうだ。
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