紫乃がいなくなってから早くも1年が経った。


俺たちが別れて1年…


松野さんとはクラスメイトになれたけど、この1年俺たちの距離感はそれほど変わっていなかった。


いや…むしろ、遠くなったのかもしれない。


俺はもう図書室には通わなくなったし、松野さんも図書委員にはなれなかった。


あの事があってから、俺はもうこの不毛で罪深い片思いも終わらせるつもりでいた。


だけど、あの後も変わらず金曜の昼休みに図書室に通い続けたのはまだ読んでいたシリーズものの小説が途中だったから。


何か理由が欲しかったのだ。


だから、俺は期限をつけた。


1年生の間だけ…それで終わりにしようと。