私と結婚してください。

神楽から脱退します




***


「なんで希依ちゃんと伊織の組み合わせなの」


観覧車から降りてきた私たちに、竜司くんはさっそく突っ込みを入れてきた。


「気分!!」

「はぁ?」

「だってああいうのは希依ちゃんと乗るのが楽しそうじゃん!」

「お前それ頼が聞いたら泣くぞ」

「いや、頼は頼でいいんだけど!今は希依ちゃんの気分だったんだよ!」

「あっそ」


そんな2人の会話を聞いてるとすぐに凰成と頼くんは降りてきた。


「凰成ごめんなー!」

「ったく、なら最初から言っとけよ」

「はー?絶対希依ちゃんのこと譲らないくせに!!」

「内容によるわ。
俺をなんだと思ってんだよ。ったく」


おいおい、内容によるって、結局内容言わなきゃダメなんかい。
それはそれでどうなんだよ。飼い主かよ、まったく…


「それより、次どうするー?」

「次こそジェットコースターっしょ!」

「またー?本当元気だね」

「ちょっとめぐちゃん?今のは俺をバカにしてないかい?」

「え、今に始まったことじゃなくない?」

「こら!!」


はいはい、うるさいな。


「ほら、騒いでないで行きますよー」


私がさっさと歩きだすと、凰成はちゃーんと横に来てくれて
私の手をまた握った。


「……ふふ」

「なに笑ってんだよ」

「別に?
ってか観覧車今度は一緒に乗ろうね」

「はいはい」

「つめたっ」


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