復讐
第4章 接触

第4章 接触











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喪服を着るのはじいちゃんが亡くなった時以来だ。

クリーニングから返して貰ったままの状態でクローゼットの片隅にかけてある。


通夜や告別式の様子はひょっとしたら明日報道されるかもしれないが、

すっかりサヤの事件の事は昼間のワイドショーや夜の報道番組で報じられなくなっていた。


今までも自分がそうであったように、

世間の関心は新しい事件や不祥事が起きたらそっちに向く。

そして、いつの間にか忘れていくんだろうな。




鏡でネクタイを確認し終えると家を出た。

会場まで少し距離があるので車で向かう。












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「ストーカー!?ホントか!?」


「うん。ごめんね、
サヤに口止めされてたから・・。」


「なんで俺たちにも相談してくれなかったんだよ。」


「そうだよ、ショウと俺で交代でボディーガードしてやったのに。」


「だから、あんた達に言うとそうやって無理してでも何かしようとするでしょ。

2人が仕事忙しいの分かってるからきっと巻き込みたくなかったのよ。」



「いやまぁ、サヤらしいっちゃサヤらしいけど・・」


「それでまだ被害にあってるのか?」


「ううん!もう解決したよ。

犯人が分かって警察に逮捕されたし、

犯人の親がお坊さんだったみたいで、お寺に強制送還させるらしいよ。」


「それはよかった。サヤは大丈夫なのか?」


「うん、落ち着いたらまた4人でご飯でも行こってさ。」


「ていうか今呼べばいいじゃん。」


「残念でした。今日はデート!」


「おおっと!?なんだこの次から次へとの展開は。あいつ彼氏できたのか?」


「あたしも詳しくはまだ聞けてないんだけど、今回の件で色々助けてくれた人らしいよ。」


「それはあれだな、ええっと、災いなんとかだな。」


「災い転じて福となすだよ。
今度話聞かないとだな。」

「ねー!早く元気になってもらって、4こイチで集まらなきゃね。」


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