過保護なドクターととろ甘同居
Chapter4



新しい環境に身を置いて、ちょうど一週間が経った。

受付けの仕事にも徐々に慣れてきて、何とか毎日を送っている。

困った時は、基本毎日診療室に出ている木之本さんがそばで手助けをしてくれるから、大きなミスもなく仕事をこなせている。


日付けが変わろうとする時間が近い頃、私は一人薄暗いキッチンに立っていた。

入浴してからすぐにベッドに入らなかったせいか、体が冷えたらしくなかなか寝付けない。

布団にもぐってしばらくねばってみたものの、一向に訪れない睡魔に痺れを切らせて部屋をあとにした。

何か温かいものでも飲んで、仕切り直そうとしている。

部屋から持ってきた小さなダンボール。

ここに来てから初めて開けたその中には、エスプレッソメーカーとミルクフォーマー、耐熱ビーカーが入っている。

引越しの時に絶対置いてこれないと持ち出した、私の大事な荷物の一つだ。

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