溺甘豹変〜鬼上司は私にだけとびきり甘い〜

昼休みにいきなり近づいてきたかと思ったら、オセロで勝負して俺が勝ったら今夜食事行きましょう!なんて言い出して。軽い気持ちで受けて立ったが、よくよく考えたらなんだか裏がありそう……。

「とりあえず仕事が終わったら一緒に出ましょう。絶対約束破らないでくださいよ」

そんな疑念を抱く私に真壁くんはそう念を押すように言うと、自分のデスクに戻っていった。

どうしよう、気が重い。あの愛らしい目からはどんな意図があるのか全く読めなかったけど、何か企んでいそうで嫌な予感しかしない……。

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