~インフェークツィヤ~
-序章-『日常』
[1942年◾︎月◾︎日-⚫︎⚫︎列島地下研究室]

とても天気のいい晴天だが、陸軍より頼まれた
細菌兵器の研究をしなければならない。



お偉いさん方が言うには生きた屍を兵士として
使いたいらしいのであるからして、
このように研究に没頭しているのだが…



『◾︎◾︎博士どうしましたか?』



『お、すまん…考え事をしていてな』



『ワクチンの作製準備整いましたが本土の方に電報を送りますか?』



ワクチンを頑丈なケースに入れ鍵をかけた



『高宮君…送らなくてもいい』



私は拒否した。



『何故です?国の為の兵器ですよ?』



『使われる側の事を考えた事はあるかね?』



高宮研究員は黙ってしまった…
しかし、分かってくれたのかスーツケースを
焼却用の倉庫に投げ入れ再び顔を合わせた



『分かりました。本土の方にはそのように報告しておきます。』



二人は船を手配してもらい隔離研究所を後にした…

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