ー人造人間の奇跡ー
ー時雨の過去〜幼い少女〜ー
急いで行き婚約者がいる国にたどり着き

笑顔で葛木加奈という燐の母親が出迎えた

加奈「ようこそ 運命を司る国 カルデァルに 月の神 月詠 時雨♪…本当に助かるわ あの役立たずをもらってくれて…♪」

時雨「…いえ 本当に好きなのでお…ゴホン…私が選んだことですから」

つい俺と言いそうになり咳払いをし答える

あまりにも歪んだ性格だからつい素の性格出そうだった

加奈「こちらにいますよ あの役立たず…葛木燐は…」

こちらと言い地下に連れて行かれる

時雨「?なぜ地下なんですか?」

首を傾げながらついて行く

加奈「……クスクス…役立たずは牢屋にいますけど?」

地下につき扉を開ける

時雨「………俺が幸せにする こんな国から救ってやる…」

小声で呟き牢屋に入っていく

牢屋に入ると

あの写真からあまり成長していない

幼い少女…葛木燐がいた

時雨「…!?せ…成長…していない…!?」

あの頃と美しさは変わらないが

怯えたような顔をしている

燐「…だ…誰…?」

時雨を見ながら怯えている

加奈「貴方の婚約者 月詠時雨様よ…?貴方はこの国から出ていくのよ…?」

そういうと燐は加奈に縋り付きながら

嫌だと泣きながら叫ぶ

加奈はそんな燐を突き飛ばし

…まぁそこから大変だった

時雨はあまり刺激をしてはいけないと思い

加奈を連れて牢屋から出た

牢屋からは

幼い少女の泣き声と叫び声が

響き渡る
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