ー人造人間の奇跡ー

国に帰っても想いは止まらない

時雨「また会いたい……」

そう思いながら月日は経った

あれから時雨は

本当の性格を隠したまま国の頂点に君臨した

ルナ「…時雨 よくここまで頑張ったわね」

穏やかに微笑みながら時雨の頭を撫でる

時雨「母さん…もういい大人に頭を撫でないでください」

母親には少しずつ本当の性格を出しているようだ

ルナ「あら？ごめんなさい…♪」

ニコニコ微笑みながら手を離す

時雨「それより母さん 今日はカルデァル国に行く日ですよね…？」

そう今日はあの綺麗な女神と

正式に婚約が決まった日 挨拶をしに行く

ルナ「そうよー？じゃあ いってらっしゃい♪」

笑顔で手を振り見送る

時雨「…ようやく会える……」

高鳴る胸を押さえつけ早々と国を出て

婚約者の元へと急いだ