年の差恋愛*透明な心に彩を付けて*
全身の鏡の前に立って、くるっと一周回る。
イレギュラーヘムのスカートは前が膝丈で後ろはそれより長めで、フワッと揺れる。
おかしい所がないか確認する。
今日の気温を確認して、アウターを選んで黒のマフラーを手に取った。
時計を確認すると、意外にも時間が掛かってしまっていたようだ。
早く準備を始めて良かったと
ほっと胸を撫で下ろした。
するとチャイムが鳴った。
急いで玄関に駆け寄り、ドアを開けた。
そこには、初めて見る私服の透が立っていた。