年の差恋愛*透明な心に彩を付けて*
首の詰まったグレーのニットに、ブルーデニム。細身の黒のロングコートを羽織っている。
あまりの格好良さに、ぼーと見惚れる。
「準備出来たら行くぞ。」
スタスタと歩いて行く透の後を慌てて追う。
「わざわざ迎えに来ていただいて、ありがとうございます。」
透の後ろ姿に声を掛けると、振り返って手を取られた。
そのまま、透の車まで手を繋がれ乗り込んだ。
じっと服装を見られ、戸惑い不安になる。
この前よりも露出は少ないが、どうしても谷間が少し見えてしまう。
何より、以前噛み付いた痕がまだ残っている。