君の背中に見えた輝く翼に、私は恋に落ちました

キミへの気持ち〜流羽side〜

ホームに着き

わたしは自室に飛び込んだ。

ギシッ…

ベットに座り、わたしは

桐生くんからの

告白を思い出していた。

「春瀬が好きだ。

俺の傍に居てくれないか」

まさか本当に桐生くんが

わたしを好きだったなんて…

好きな人に好きだと言われることが

どれだけ凄いことなのか…

奇跡みたいだよね。

窓から見える夜空を見上げて

溜め息をついた…

「断るしかなかったんだもん…」

だって…

わたしと居れば

桐生くんが好奇の目に

晒されるんだよ?

わたしなんかのせいで

嫌なめにあうかもしれない…

そんなの耐えられない。

好奇の視線や心ない言葉で

傷つけられたりしたら、

わたしはわたしを許せなくなる。

だったら、わたしの気持ちなんて

伝えない方がいいに決まってるよ…

初めて人を好きになれた…

その人に好きだと言って貰えた。

それだけで十分幸せじゃない?

だから、これで良かったんだよ。

ブーッ…ブーッ…

ポケットの中で携帯が震えた。

「璃子…と聖奈ちゃん?」

連名で届けられたメールを開いた。

「流羽!告白されたんでしょ?

わたしも好きだって伝えた?」

わたしは大きな溜め息をついて

一言だけ返信した。

「されたけど断ったよ」

わたしは再びベットの上から

夜空を見上げた。

すごく嬉しかったよ…

でも受け入れる事なんて出来ないよ。

だってわたしは…

普通の女の子じゃないんだもん。

みんなには普通に接して欲しいと

言ったけど…

それとこれとでは意味が違う。

大好きで大切だからこそ

幸せになって欲しいし、

笑顔でいて欲しい。

わたしと居れば

その幸せも笑顔も奪ってしまう。

だからわたしは想うだけで十分…

好きだよ…桐生くん。

これからもずっと…

断っちゃったけど

想い続けるだけなら…

いいよね…?

知らないうちに溢れた涙が

頬を伝う。

散々泣いて、枯れたはずなのに

どうして涙は際限なく

溢れるんだろうね…

泣いたらスッキリしたって

よく聞くけど、本当かなぁ?

たくさん泣いたら、

わたしの気持ちも…

綺麗に消えて、スッキリできる?

きっと、たくさん泣いても

この気持ちは、消えない…

大げさかもしれないけど、

一瞬でも、人に好きになって

もらえた。

それだけで、わたしは

幸せだったよ。

だから…

あの瞬間は、わたしにとって

一生の宝物。




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