次の日。

和臣さんに自分の想いを伝えようと決意を胸に出勤すると、真っ先に駆け寄ってきたのは灯里ちゃんだった。


「ち、千和さん! ちょっと!」

「え、あっ! 灯里ちゃん!?」

ビルの外で待ち伏せしていた灯里ちゃんにガッチリ腕を掴まれると、端に寄って周囲を見回した後、恐る恐る聞いてきた。


「あの……! 昨日の男性はその、千和さんの元彼ですか!?」

「……えっ!?」

あれ、私そんなことまで灯里ちゃんに話した? ううん、話していないよね。それじゃ灯里ちゃんの勘?

けれど別に隠すことじゃない。なによりもう彼とは会うことはないのだから。

「えっとね、灯里ちゃん……」

不安げに私を見つめる灯里ちゃんの肩を叩き、彼のことを話した。



「もうなんですか、その素敵な関係は……!」

あれからオフィスに向かいながら陸斗のことを話すと、話を聞いた灯里ちゃんは目を潤ませた。

「そうかな?」

「そうですよー! 別れて再会して、お互いにそんなことを言ってまた別れるなんて、もう素敵すぎます!」