はちみつ・lover

仲直りは裸の付き合いで

「何やってるんですか、葵さん」


私を呼ぶのは・・・誰?


私は名前を呼ばれてそっと唇を離した。声

のした方を向いた先に倉持くんが立ってい

る。その隣にはまたこの間の美人が立って

いた。

「あなた・・・何やってるの!?」

突然、その美人が私に掴みかかってくる。あ

まりの剣幕に一瞬仰け反った。だって彼女

の目には涙が浮かんでいたから。

「えっ、あ・・・あなたこそ何なんです

か?勝手に彼といろいろ・・・」

チラッと倉持くんの方を見る。彼はどこか

寂しそうな、苦虫を噛み潰したような表情

をしていた。

「葵さん、何か勘違いさせたみたいですみ

ません。俺・・・彼女とはただの友達なんで

す」


え?ただの・・・友達?


その言葉に、日野も私も放心状態。しかし

すかさず日野が言い返した。

「朝から一緒に料理作ってただの聞いた

ぞ。ほんとは二人きりで言えないような事

までしてたんだろ」
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