好きって言ってもいいですか?
展開

戸惑い


学校へ行く日。
私はいつも眼鏡をしていくが、コンタクトをせっかく買ったのでつけていくことにした。
そして、髪もいつもボブのため、何もしなかったが、編み込みカチューシャをしてみた。

…なんか、麗奈に怪しまれそう。
なにかあったでしょ、って…。

まぁいいか!と思い、私は制服を着て1階のリビングへ降りた。

「おはよ」

父と母に挨拶をすると、新聞を広げながらコーヒーを飲んでいた父はぶほっとコーヒーを吹き出し、母は食器を持ったまま固まった。

…え?

咳ばらいをして父はまた新聞に目を向けて見始めた。
母はというと、食器を置いて、私に近づいてきた。

「おはよう亜子。なに、どうしたの急にこんなに女の子らしくなっちゃって!!」

母は私のこの女らしくなった変わり具合に嬉しいのか、すごくにこにこしている。

「んー…せっかく麗奈が一緒に買いに行ってくれたコンタクトあるし、もうそろそろオシャレもちゃんとしなくちゃかなって思って」

私は台所へ行って自分のコーヒーを準備した。
母にも聞いて、飲むと言うので準備する。
まあ、バリスタあるからすぐだけど。

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