君は俺を好きにならない。
いつの間にか恋してた
俺が守れたらどれほどいいだろう、現実世界でさ、「君」としてじゃなく、全くの他人のして君を守れたならこんなに後悔もしなかったんじゃないか、って何度も考えたよ。

でも君はそんなことは知らない。

君の「悪意」も「殺意」も含めた負の感情を理解してあげられるのは俺だけだ、こんなに君を理解しているのは俺だけなのに、君の一部であるために他人にはなれない。



こんなことを考えてしまうのはきっと、君の涙が美しかったからだ。

君の叫びが、笑顔が痛々しかったからだ。

守りたいと強く思ったからだ。


なにより「君」である俺が、君を好きになっていたからだ。

何よりも君が大切になっていた。


でも、この恋にHAPPYENDは訪れない。
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