ただいま冷徹上司を調・教・中!
凱莉さんの指の動きに合わせて、私の身体も跳ねてしまう。

彼が私を刺激するたびに、何とも言えない淫らな水音が響く。

どうしようもなく恥ずかしいけれど、私の意志に反してその音はどんどん大きくなっていった。

そのうちに私の中で何かが押し寄せて、私は身体をしならせて呆気なく達してしまった。

「千尋、可愛い」

私の頭を撫でながら耳元で凱莉さんはそう囁く。

その吐息だけで、もう一度達してしまいそうだ。

凱莉さんから与えられる刺激の全てが、私の身体を反応させてしまうのだから堪らない。

妥協もなく本当に好きな相手と触れ合うというこは、こんなにも幸せなことなのか。

恥ずかしいけれど、こんな感覚は初めてだった。

「かいりさん……も……むりぃ……」

すっかり蕩けた私は、なんとも甘い降参宣言をしてしまう。

「なに言ってんだ。今から……だろ?」

そう言った凱莉さんの笑顔が不敵に見えたのは気のせいだろうか。

するりと自分の服を脱ぎ捨てた凱莉さんの姿を見て、私はさらなる快感を確信した。

程よく引き締まった凱莉さんの肉体は、私をしっかりと包み込む。

「千尋。本当に、いいか?」

あまりにも無意味な最後の確認。

それは凱莉さんらしいのだろうけれど、今はとてもまどろっこしく感じた。

「いいから……もう……きてください……」

快感で溢れた涙が潤み、微かに揺れる凱莉さんに懇願すると。

「千尋……」

私の名前を呼びながらキスをしてくれる凱莉さんが、とうとう私の中にゆっくりと侵入した……。
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