セカンド・ファミリー(新バージョン)

立ち向かう勇気。


私は、今……和也さんの口から
衝撃的な事実を聞いた。

それは……私の考えていた想像よりも遥かに
衝撃的なもので涙が溢れてきた。

身体をガタガタと震わしている和也さん。
まるで虐待に怯えている小さな子供みたいだった。

泣かないで……。

私は、そんな和也さんを心の底から
守りたいと思った。

和也さんも私と同じ……ううん。
私以上に辛い思いをした。

この人にかけてあげられる言葉は……。

ギュッと和也さんを抱き締めた。

「私達が居るではないですか!!」

「……春……花?」

「確かに血の繋がりとか確かなものとかありません。
でも、ここには、帰る場所があります。
温かくて笑顔で迎えてくれる家族が居ます。
だから絶対に和也さんは、実の父親にも負けません」

「会っても……感情をコントロールが出来ますよ!!
だって……帰る場所があるから
もう何も……怖くなんてありません!!」

自分でも何を言っているのか分からない。
言っている事は、無茶苦茶だ。

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