ヴァンパイアの花嫁
馬車の傍にダーモッドを見つけてティナは喜んだ。


「ダーモッド」


ティナが声をかけるとダーモッドは笑いもせずに馬車のドアを開ける為に背を向けた。


ダーモッド……。


ダーモッドに嫌われてしまった……。


もちろん前から好かれていたわけではないけれど。


ティナの顔が一瞬にして沈んでしまった。


そんな恋人を見たレオンだが何も言わずにティナを席に座らせた。


< 290 / 487 >

この作品をシェア

pagetop