ヴァンパイアの花嫁
「そうでなければ効かないだろう?」


レオンの手に押さえられてもう1度氷のようなタオルを肌につけた。


2度目の時は息をのんで冷たさに耐えた。


「いい子だ」


冷たさにぶるっと震えたティナに微笑む。


******


「どうしてこんなことになったのですか?」


眠ったティナを見てアメリアがレオンに聞く。


「カサンドラだ」


レオンはカサンドラが紳士をあやつりティナにぶつかったことを話した。


倒れた紳士もなぜ自分が倒れてしまったのか不可思議な顔をしていた。


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