極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました
第二章/結婚を前提にと言われても
*    *    *


わたし宮原そよかと、王子こと佐伯彬良くんは、付き合いだけは長い。
母親同士が高校時代からの親友で、家が近所となれば、それこそ物心ついた頃からそばにいて当たり前という感じで。

口が回らない頃から「あきらくん」と呼んで、一緒に遊んでいた。

二つ年上の彬良くんはなにかとわたしの面倒を見てくれて、記憶はないけれど一緒にお風呂に入ったこともある間柄だ。
感覚は、親戚のお兄ちゃんに近い。

幼少の頃から秀才の誉れ高く大人びていた彬良くんは、成長するにつれ、ますます周囲から抜きん出た存在感を放つようになっていった。

本来なら遠い存在のはずなのに、という思いは年々強くなってゆくけれど。

幼稚園、小学校、中学校、高校と同じ学校。大学でさすがに偏差値の違いから道は別れたと思いきや、就職先でまさかの再会。

年齢は二つ違うのに、わたしは四大卒、彬良くんは大学院卒だから同期入社で、決してわたしが彼の後を追ったわけではない。
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