うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
けれど可愛げのない伝え方でも、彼は嬉しそうに笑うものだから、私の胸はまた苦しくなるばかり。

今日一日で、何回ドキドキした? 数え切れないほどしたよね。

それから彼の車を見送り家の入ると、帰りを待っていた家族から逃れるようにお風呂に入った。

浴槽に浸かりながら考えてしまうのは、副社長のことばかり。今日一日のことを思い出しては顔がニヤけたり、恥ずかしくなって水音を立てて足をばたつかせたり。

けれど今日感じた気持ちが、もしかしたら人を好きになる気持ちなのかもしれない。

副社長とはこの先、どうなるかわからない。でもその日までは、彼と初めて経験をする恋愛をして、幸せに浸ってもいいよね?

今は彼に対する気持ちを大切にしたいから。
< 122 / 330 >

この作品をシェア

pagetop