うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
どうしよう、副社長が甘すぎて胸がはち切れそう。

コツンとされた頭を押さえながら、ときめきが止まらない。今日の彼はネイビーにワンポイントが入ったシャツに、黒のチノパン。そしてスニーカー姿。

なんてことのない服装なのに、着ているのが副社長だからか、カッコよく見えてしまう。

普段のキッチリとしたスーツ姿も好きだけれど、休日だと髪もキッチリセットされていないし、私服だと別人みたい。

まじまじと眺めちゃっていると、彼もまた私と同じように私を食い入るように見つめてくる。

「あの……?」

もしかして今日の格好、似合わないかな?

さっきとは違った緊張感に襲われる中、彼はほんのり頬を赤く染めた。

「どうしたらいい? ワンピースを着ている日葵が可愛すぎるんだが……」

「えっ……?」

口元を手で覆い、耳まで次第に赤に染まっていく彼に、嬉しくて恥ずかしい気持ちに悩まされる。
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