うぶ婚~一途な副社長からの溺愛がとまりません~
でもなぜか副社長は私の顔をまじまじと眺めて、幸せそうに頬を緩めていた。

「なんでしょうか? 私の顔になにか?」

眉根を寄せて問うと、副社長はクスリと笑った。

「いや、ふたりっきりで会うと、キミのそういったツンデレな可愛らしい一面も見られるのかと思って」

「なっ……!」

思わず声を荒げるとますます副社長は頬を緩める。

「会社でのキミは常に冷静で、テキパキと仕事をこなしているだけだからね。その姿もいいと思うが、今のように可愛げないところも、顔を真っ赤にさせているのも素敵だ」

「……っ!」

とんだ殺し文句にぐうの音も出ない。

やっぱりこの判断、間違ったかもしれない。副社長と会うたびに、こんな殺し文句を言われて私の心臓は持つのだろうか。

私はそれ以上なにも言えず、最後まで副社長ペースで食事を終えた。
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