誰からも愛されない

✛✛自信がない


彩心は、朝 忍に送ってもらい
銀行に出社した。

忍は、会社に行きたがらなくて
大変だったが
そんな忍にも、彩心は嬉しくて
たまらなかった。

愛されてる、必要とされている感じが
心から嬉しく思えた。

忍は、
「もうここに越してきて
一緒に住もう。
親父には了解もらっているし。」
「えっ、でも。
もしかしたら·····
私に飽きるかも·····」
「はぁ?何言ってるの。
僕が彩心にあきる?
えっ、それとも彩心が?」
「ええっ、私?私じゃ、ない···ない。」
「それなら、やはり僕?
ない。絶対にないよ。
こんなに人を愛しとか
離れたくないとか
思ったことないんだよ。」
「うん。
でも·····もの珍しいから·····とか」
「やっぱり、彩心は僕が
どれだけ彩心を愛しているのか
わかってない。戻ろう。」
「だめっ、忍さんも仕事ですよ。
忍さんを疑っているつもりはなくて
自分に······」
「自信がない?」
「うん。」
「彩心。本当に君を愛しているんだ。
僕の命に変えても良いほどに。」
「····ありが····とう·····忍さん。
   私も·····大好き。」
「じゃ。夜、家に来て
夜に話をしよう。
迎えに行くからね。
連絡する。」
と、言われて
温かい気持ちで彩心は、銀行へ入った。
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