誰からも愛されない

✛✛皐さんに報告


その夜、忍さんが来る間に
皐さんに連絡して
忍さんの話をすると
皐さんは、
「えっ、Akiyamaの社長?」
「皐さん、忍さんの会社知ってるんですか?」
「あの規模ならね。
へぇっ、でも、あの若手のやり手
社長でしよう?
にしても、彩心をよくおとしたね?」
「私にも良くわからないんです。
でも、忍さんには、甘えたり我が儘言えたり
一緒にもっといたいとか、思ったり
自分でも、どうしちゃったのか」
「うふふっ、良いことじゃない。
紫月にも知らせて上げよう。」
と、話していると
来客のブザーが
「えっ、彼?」
「はい。仕事終わったら迎えに来ると」
「彩心?あっ電話中?」
うん、うんと首をふると
口パクで誰?と聞かれ
元旦那のお母さんと話すと
電話を取られて
「秋山と申します。
如月さんでいらっしゃいますか?
彩心と正式にお付き合いをさせて
頂いています。
また、改めてご挨拶に伺わさせて頂きます。」
と、言うと、皐さんと話をしてから
忍さんは、電話を私に戻し
私も少し話して電話を切った。
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