短編集 【ストーカー】
2018年7月22日
2018年7月22日
“熱中症には十分気をつけてください”
テレビに映る天気予報士さんが最後にそう言って天気予報のコーナーが終わると、
僕はリモコンの電源ボタンを押して玄関へと向かう。
スポーツドリンクが品薄になるほどの暑さが続く中、今日という日は僕にとってとても意味のある日だった。
玄関を開けると途端に体に浴びせられる熱気にいつも僕は一瞬たじろいでしまうけど、
1年ぶりに親友へ会いに行く今日だけはそうならなかった。