姉の婚約者
私達はコンビニのイートインでそれぞれ買い込んだものを食べていた。
私は3個目のおにぎりの包装を破りながら姉に聞く。

「で、母さんは何がだめだって?結婚?それとも吸血鬼の部分?」

1つ目の肉まんをまだかじっていた姉がのろのろと答える。

「吸血鬼のことはお母さんにもお父さんにも言ってない。」


「賢明ね。」

「そんないい年こいてフラフラしている男とは結婚させられないって」

そういや、バイトの警備員だっけ?母、正しいじゃん!
むしろ、なんで父さんはオッケー出してたんだろ、あれ?大事なことを私も、父さんも聞いていないのでは?

「そういえばさ姉さん、聞き忘れてたんだけどさ、彼氏が吸血鬼って話、本人が自分で言ってたの…?」

「ええそうよ、彼が言ってたのよ。僕が吸血鬼だって」


ハハッ


え?
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