クールな青山准教授の甘い恋愛マニュアル
すぐにキッチンの冷蔵庫から取って来て彼女に食べさせた。
「冷たくて……美味しい」
そう素直な感想を口にする彼女に何故かホッコリする。
だが、すぐに苦しそうに咳をした。
「咳……辛いよな」
彼女の背中をさすり、優しく声をかける。
「先生に……移しちゃう」
俺のことを気にする綾香。
「俺は予防接種を受けてるし、大丈夫だ」
「でも……!?」
反論しようとする彼女の唇に指を当てる。
「じゃあ、俺がインフルエンザになったら綾香が看病すればいい。お互い様なんだから、余計な心配するな」
「先生……」
「俺も少し寝たい。綾香が寝てくれたら、安心して寝れるんだがな」
意地悪な言い方かもしれないが、彼女は素直に返事をして横になる。
「……はい」
「いい子だ」
フッと笑うと、綾香の頭をクシュッと撫でた。
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