爽やかくんの為せるワザ

おまけ 〜初連絡〜






帰宅し、ご飯を済ませお風呂から上がった私は早々に自分の部屋へ上がる。


片手にはスマホを持って。



ベッドにごろんと寝転がり、そのまま手早くスマホのアプリを開くと、そこには新着メッセージがあった。


藍くんからだ!




『こんばんは。もう寝るところかな?』




そのメッセージを見つめ、私は少し感動する。


藍くんとメッセージのやり取りしてる……なんかドキドキするかも。




「こんばんは!まだ寝ないよ〜」



ぽちぽちとスマホをタップし、藍くんに返信する。

すると数分で既読が付き、また返事がきた。




『そっか、なら良かった。今日はカツがうるさくてごめんねー』

「全然!面白かったもん!沙羅ちゃんとのやり取り見てるだけで笑っちゃう」

『確かに(笑)足立結構ズバズバ言ってたし』

「ね!カツくんってやっぱり面白い」




……そうだ。

アイコンのワンちゃんについても聞いちゃおう。




「藍くんのアイコンってペット?」

『あ、そうだよー。ゴールデンレトリバーのマックス。オスだよ』

「マックスっていうんだ!可愛い〜。いいなー」

『ほんと可愛いよ。珠姫ちゃん犬好き?』

「うん!!それはもう!」

『飼わないの?』

「…あー、家族がアレルギーで」

『そっか、なら仕方ないね。良ければマックスに会いにおいでよ』

「え、いいの!?」

『もちろん』




藍くんの眩しい笑顔が頭に浮かぶ。

優しいなぁ、藍くんは。





「ありがとう!会いに行くね!」

『うん、いつでもおいで』





メッセージ越しでも伝わる藍くんの優しさ。

ほんとに、仲良くなれて良かったな。


藍くんもそう思ってくれてたら嬉しいな…。



< 33 / 311 >

この作品をシェア

pagetop