君と。
一章
私は東條華(とうじょうはな)。

春ヶ崎高校の園芸部に所属してるんだ。

今年で高二になる。

昇降口を通って、
廊下に大きく掲示されているクラス名簿をみる。

1組から順々に自分の名前を探す。

誰もが1度は経験したことがあるだろう、

なんだか知りたいような、
しりたくないような、
ムズムズする感じ。

1組から順番に見ていったのに、
私の名前があったのは
1番最後の5組だった。

1年生だった時に同じクラスだった問題児、
西田陸も同じクラスだった。

それに、そいつとよく絡んでた問題児グループたちのうちの2人がいる。

ああ、おそろしい。

私は何かと因縁をつけられて
よくもめていた。

今年は何事もありませんように……!

意を決して教室のドアを開けた。
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