ドクンっと心臓がありえないくらい跳ねた


嘘でしょう?

玉ねぎの仕込みにゴーグルをかけなかったのは実は願掛け
目の痛みを我慢する代わりに、彼に会わずに帰れるようにと・・・

この世には神も仏もないのか!!
私の涙を返して!プリーズ!!

って、現実逃避してる場合じゃないよ・・・・・


固まる私にかまわず、懐かしくも優しい低音が降り積もる・・・・・

「どこに行くんだ?」

「・・・・・・・」

「それ、ペンションに持ってくのか?」

「・・・・・・・」

「しお?・・・・・・・」

「・・・・・・・・」


何か話さなきゃとは思うけど、言葉がでない

というより息ができない

足も地面に縫い付けられたように動かなくなってしまった


どうしよう・・・体が小刻みに震えてくる