きみと1番目の恋

1年前から感じていた孤独はより強く。
1年前から感じていた劣等感はより強く。

最近では、武彦との関係に
疲れ果てていた。

いつも会いたいのは私ばかり。
だけど、それさえも素直に言えなくて
...本当に馬鹿みたいだ。

武彦にとって私は何なんだろう?

奥さんよりも大切にして貰った
記憶なんてこの4年間で1度もない。
だったら、何で武彦は
私と一緒にいるんだろう?

翼「何か...もう、疲れちゃった。」

久しぶりにやってきた
郁人くんが働いていたカフェで
誰にも聞こえない独り言を呟いた。

店長さんの話によれば
半年前に郁人くんは
このカフェを辞めたそうだ。
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